部下が追い詰められるケース

最近よく聞くようになった「モラハラ」とは、モラルハラスメントを略した言葉です。
具体的には言葉や態度を使い、相手を非難する行為を言うのですが、怒鳴ったりすると言うよりもジワジワと人格そのものを傷つけて行くことが大きな問題となっています。
例えば、些細なミスをした場合に「こんなことも出来ないの?」など、失敗したことに本人も少なからず負い目があることにつけ込んで、攻撃的な言葉や態度を使います。
これにより、言われた人は心が萎縮し、その相手の言葉や態度に怯えるような気持ちになってしまうのです。
これがモラハラの怖く根深いところで、瞬間的な暴力以上に回復までに時間を要します。
特に職場で上司と部下というのは、上下関係があります。
そのような場合にモラハラが起こると、部下への指導の範囲なのかが、周囲から解りにくいこともあります。
そのために、部下が心身ともに傷ついていても誰かに相談できないまま抱え込んでしまうことも多いのです。
特に正常な判断が出来ないほどに心が傷ついてしまうと、全て自分が悪いからだと考えが狭くなって、助けを求めることさえ出来なります。
それに気がついた時は、現状から距離を取らせて気持ちを和らげるように努めましょう。
当事者が冷静さを失っている時は、それさえも拒むことがあります。
しかし傷ついた心では正当な判断も出来ませんので、優しく声を掛け、たわい無い話題からでもしてみましょう。
その場から遠ざけることが大切です。